5月のフランス地方菓子料理教室は、バスクショコラ、チーズタルト、トマトグリエのムースを作りました。
ガトー・バスクのショコラバージョン?
ノンノン、ありえない~、と伝統にしがみつくバスクのパティシエは言ったりする
もんだが、バスク行けば作っている人もいる。だって、バスクってショコラに縁のある土地
なんですよ。17世紀にポルトガルやスペインから亡命してきたユダヤ人がフランスで
最初にフランス・バスクにショコラのアトリエを作ったんです。だからバイヨンヌ行
けばチョコレート屋さんが沢山!カズナヴCazunaveのショコラ・ショ、Chocolat
Mousseuxは有名だし(私の赤い事典=フランス伝統料理と地方菓子の事典 P184に記載)。
今月のフランス地方菓子料理クラスは、ガトー・バスク・オ・ショコラとフローヌ(Flone)と
いうミディー・ピレネー地方のアヴェイロンで作られている羊のフレッシュ・チーズ
を使って作る(リコッタで代用)チーズタルト。
そしてお惣菜は、トマトをグリルし
て味を凝縮させたトマトのムースでした。
湯むきして、汁と種はソースに。身はグリルして味を凝縮させ、生クリームと合わせます。
皆さん、予想外に美味しかったらしく、うなずきながら召し上がっていました(笑)。
さっそく夕食に作って、写真を送ってくださった生徒さんもいます。
地方クラスのお菓子や料理は、シンプルですが、土地土地で作り続けられているだけあって、
美味しくて、皆が笑顔になる味なのです。